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【Amazon.co.jp限定】セスタス -The Roman Fighter- Original Soundtrack

管理人miyu
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セスタス 記憶に残る名シーン  滅びゆく王家への忠誠――マレク


『拳奴死闘伝セスタス』 3巻、第2章・第13話 「亡国の衛士」、
14話 「無頼の牙」、15話 「捨身」、16話 「敗者の祭典」 まで。
シチリア・シラクサ篇 コンコルディア闘技祭 1回戦 ・ 第2
試合、「ナバテア王室衛士」 アブダットのマレク VS 「ゲル

マニアの蛮雄」 闘奴エムデン! 滅びゆく王家に揺るぎなき
忠誠を誓う近衛隊長・マレクの話。死にゆく主君の名誉の手
向けとして優勝の暁には王家の御旗(みはた)を世界の覇者
たるローマ皇帝の頭上高く掲げたいと願うマレク。「一戦一拳、

献上仕る」 「衛士は盾なり。生ける防壁なり」。 格調高い台
詞にマレクの人徳と志の高さが顕れています。現代で言えば、
要人護衛のSP。有事の際には危険を顧みず身を挺して主君
を守り抜く勇敢さ――悟っていなければ到底出来ない生き方

です。凄い人だと思います。エムデンとは敵同士でも、かつて
主君に命を捧げた男の眼だと分り合えるシーンにグッと来る。
恩人の死を悼む涙は決して恥ではないとソロンの息子に諭し、
「父上が優勝出来ると良いな」 と言うところに彼の器の大きさ

を感じます。いずれ1人の勝者、15人の敗者となりゆく男達。
「不屈なる 『再起者』 に祝福あれ」―――深い余韻のエール。
男の美学。技来先生の語りが格好良すぎる! 名場面です。


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