技来静也の格闘センスが光る 古代ローマ一大叙事詩
真の自由を欲する拳奴セスタス。完成された技巧をもつ天才
闘士ルスカ。孤独の少年皇帝ネロ――帝政ローマ時代を生
きる3人の少年たちを軸に、運命の歯車はクライマックスの
終焉へむけて廻り始める。皇妃オクタヴィアのルスカへの儚
くも健気な想い。ローマ帝国の当時の社会構造において対極
する境遇に生まれ育った、ネロとセスタスの人生と青春のコ
ントラストが印象的。皇帝と奴隷。身分が天と地ほどの格差
で互いを分かつとも、金では絶対に買えないものが人の世に
は有るのだということを知った、ネロの怒りと悲しさをセスタス
にぶつけるシーンが哀切を誘う。古代格闘ロマン・シリーズ第
2部 『拳奴死闘伝セスタス』 では、ひとまわり成長した少年達
の勇姿に出逢える!!
「政治危機は未だ何一つ解決してはいないというのに、
悲劇の種は恐れを糧に、皇帝の中で発芽する」
(『拳闘暗黒伝セスタス』 15巻より)
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