「余は皇帝。ネロ・クラウディウス・カエサル・ドルースス・ゲルマニクス。
偉大な帝国ローマを統べる最高司令官(インペラトール)にして最高神祗官(ポンテイフクス・マクシムス)、『第一の市民』 (プリンチェプス)である。
不穏の芽は摘み取らねばならぬ」
(拳闘暗黒伝セスタス 15巻)
ローマ帝国第5代皇帝
争いを嫌う芸術の信奉者
孤独の少年皇帝ネロ (37~68年)
『NERO ザ・ダーク・エンペラー』 という 映画DVDが 2006年、『哀しみの暴君ネロ』 というタイトルの海外ドラマとして NHK BSハイビジョンで放映されました。
皇帝としての資質を芸術家に求めてしまった悲劇とでも言うのでしょうか。
アーティストが必ずしも実業家に適正があるとは限らないのにも似ています。女傑で皇太后である母親アグリッピーナとの確執が大きいです。
暗黒伝14巻のネロは独裁者の屈折した(恋愛)感情を彷彿させる。
哀しみの暴君 ネロの孤独
人生の前半は名君、後半は暴君
元奴隷の愛人アクテを想う一方で、妻オクタヴィアに対して思わず込み上げてくる、自分で処理できぬ感情の渦
嫉妬に戸惑うナイーヴな少年皇帝ネロの、かなり屈折した愛情表現。
嫉妬に戸惑うナイーヴな少年皇帝ネロの、かなり屈折した愛情表現。
オイシイ場面具だくさんで
技来静也先生、魅せてくれます!
ネロ
「よおし結構! 完全勝利へ王手だ!
楽しみだな大使殿!!」
自軍が優勢だと急に強気になり、敵に塩を送るシーンなんか最高です(笑)
巨大なローマ帝国の皇帝に好きでなった訳じゃない。でも、手に入れた権力と地位を失いたくない。失う事を怖れるあまり過激に走ってしまう……
皇弟ブリタニクスの暗殺をきっかけに、ネロの狂気は堰を切って出たかの如く、遂に運命の歯車を狂わせて行く。
愛憎の狭間での苦悩とジレンマ。自分の愛する人々の、愛も命も奪ってしまう悲運。それが、ローマ帝国皇帝ネロの孤独ではなかったか。
人生の前半=名君
人生の後半=暴君
これ程までに天地の落差がある人物は居ないでしょう。
人生の後半=暴君
これ程までに天地の落差がある人物は居ないでしょう。
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