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「自分だけが可愛くて。自分だけを憐れんでいた。薄情で勝手な人間だったのね。私は……」
(拳闘暗黒伝セスタス 15巻)
可憐なる悲劇の皇后
オクタヴィア
クラウディア・オクタヴィア
(40~62年)
ローマ帝国第4代皇帝クラウディウスと、3番目の妻メッサリーナの娘。ブリタニクスの姉。ネロの義理の妹であり、最初の妃。
生母メッサリーナの乱行により不幸な前半生を過ごし、ネロとの夫婦関係は当初から無きに等しく、皇帝の護衛を務める衛帝隊衛士ルスカに心惹かれて行く。
諦める事で傷つかぬ術(すべ)を学んだオクタヴィア、ブリタニクスの姉弟は本当に健気です。大切な人を失い、愛するルスカと初めて心が通じ合うシーン――
涙なくしては語れません。
涙なくしては語れません。
ずっと一緒に不遇の人生を歩んできた唯一の味方である弟ブリタニクスの死は、彼女にとって、大人になる為の通過儀礼的なものだったのではないでしょうか。
短い人生ではあったけれど、悲劇の中にも救いがある。皇妃に相応しいラストシーンを期待したい。
悲劇の皇妃 オクタヴィアの恋
歴史に 「IF」 は無いけれど、もし、夫のネロと幸福であったなら…彼女の人生も違ったものになっていたかも知れません。
少女のあどけなさ残る古代ローマの今は亡き悲劇のヒロイン、オクタヴィアの彫像を見つめると優しく語りかけて来るようです。
『拳闘暗黒伝セスタス』 『拳奴死闘伝セスタス』 (技来静也 著) おすすめの古代ローマ・スペクタクル格闘漫画です。
皇帝ネロの妃オクタヴィアと衛士ルスカとのラブストーリーが気になります。古代ローマの取材や歴史考証などが必要な為、やはり時間がかかるものと思われますが
これからも応援し続けて行きます。読者の期待を裏切らない、技来静也先生 演出の壮大なクライマックスに期待しましょう。
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