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「どんなに怖くても自分の意志で飛び立たなきゃ。何も変わりはしないのなら、僕は飛ぶよ」
(拳闘暗黒伝セスタス 15巻)
不遇の皇弟 ブリタニクス
ティベリウス・クラウディウス・カエサル・ブリタニクス (41~55年)
ローマ帝国第4代皇帝クラウディウスと、3番目の妻メッサリーナの息子。第5代皇帝ネロの義理の弟。ネロの最初の妃クラウディア・オクタヴィアの弟。
ネロとブリタニクスは義理の兄弟。ブリタニクスの姉オクタヴィアはネロの最初の妃。
ブリタニクスは自ら進んで、皇帝ネロと対立を深めるネロの母、皇太后アグリッピーナの手駒になろうとした矢先、義兄ネロに謀殺され急死してしまいます。
晩餐の最中に暗殺されたと言われています。癲癇(てんかん)の持病を持っていて病弱だったブリタニクス。
東方へ旅立った親友のティトゥス(後に、父ヴェスパシアヌスの後を継いで皇帝に即位)が持ち得て、自分には無い 『自由』 に遠い憧れを抱く 14歳の皇弟は
度重なる発作でいつ命を落とすかも知れぬ恐怖と緊張の続く中、最後の 「賭け」 に出るのです。
ネロとブリタニクスの確執
帝位の継承者として、ネロは次第にブリタニクスを凌駕するようになって行く。
54年、父である先帝クラウディウスが死去。先帝の息子、ブリタニクスの政治的立場は非常に危ういものとなって行きます。
彼のエピソードでは、皇帝の護衛(ボディガード)を務める衛帝隊の闘姫カサンドーラへの淡い恋心が切ない。
最期の時まで陽の当たらぬ不遇の生涯を生き貫くように、若き生命を散らし飛天。14年の短い生涯を閉じました。
最後の生命の焔を燃やし尽くした彼の生き様は、姉のオクタヴィアに生きる勇気を教えた。死してやっと、彼は真の自由をその手に掴んだのでしょう。
第1部
『拳闘暗黒伝セスタス』
第2部
『拳奴死闘伝セスタス』
(作・画/技来静也)
壮大な古代ローマを舞台にしたおすすめ一大スペクタクル格闘漫画。あなたも古代ローマの歴史を紐解いてみませんか。
2015年7月9日追記
第2部 死闘伝
コンコルディア闘技祭
ヤングアニマル嵐で連載中!!
(毎月第1金曜 発売)
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