おすすめボクシング漫画 魅力的なライバル達 解放拳奴イオタ

「逆境と闘い続ける限り　人生は必ず変えられる
　夢見た明日と違ったっていいじゃないか」

　（『拳奴死闘伝セスタス』　４巻より）


マケドニアの解放拳奴　　デモクリトスの弟子、触れ得ざる亡霊イオタ

疫病神。末成（うらな）りの青瓢箪。処刑を待つ囚人のような佇まい。
青白い痩身のその男は、闘士の才能・素質が皆無の 「持たざる者」、
「愛されぬ者」――イオタ。農奴から拳奴へと生々流転の人生を歩ん
で来た彼は、いつしか思うようになる。 「獣にも劣る不遇の人生を変

えたい」 と。熱気も迫力もない。番狂わせの、祝福されざる歪（いび
つ）な勝利。観客から罵声を浴び嫌われても意に介さぬ、長年の不
遇によって錬磨されたそのしたたかさで彼は自身の 『自由』 を得た。
デモクリトスの最高傑作、「ヌミディアの拳狼」 ザファル。 「寡黙な

門番」、番拳エムデン。彼等もまた、デモクリトスの弟子にして作品。
右拳を前に半身立ちの左構え。掌握できぬ間合い。指一本触れられ
ぬ実体のない幻、「触れ得ざる亡霊」 イオタが、運命の師・デモクリト
スとの邂逅（かいこう）で会得した 『機眼』 でセスタスを幻惑する！！


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