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管理人miyu
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漫画家ファンレター 実際に返事を頂きました こんな例もあるんです!

【この記事の内容】
・アンテナを研ぎ澄ます
・手紙以外での返事の場合
・23年後に色紙を頂いた例


【アンテナを研ぎ澄ます】
漫画家ファンレターの記事を幾つか書いて、少数ながら訪問される方が増えて来ています。私の想像以上に、世間の関心度の高いテーマの様です。

折にふれ、気づいた事があれば、時々UPして行きたいと思います。漫画家ファンレターで質問相談のある方は、コメントやメールフォームからどうぞ。

私の分かる範囲で、自分の体験をもとにアドバイス出来たらと思います。20年以上、漫画家ファンレターを送り続けていると

最初は尊敬する憧れの漫画家先生が、自分の家族のように思えてくるんですよね~。これは、長年書き続けた人にしか分からない不思議な感覚です。

創作執筆で忙しい漫画家さんは時として、手紙以外の 「物」 ではない形で返事を下さるケースがあります。それは演出、台詞

登場人物データなど作品の要素だったりします。それは、感覚を研ぎ澄まして見ていればこちらにも伝わって来るものです。

「返事がない」
そんな事、ないかも。あなたの気づいてない所で、漫画家さんは御礼&感謝メッセージを送ってくれているかも知れません。

忙しい作業の合間、せっかく漫画家さんが返事を送ってくれているのに素通りして気づかないのは、勿体ない事です。

こんな事例もあるので、この記事を参考にして貰えたら嬉しいです。憧れの漫画家さんから返事が来るといいですね。でも…

「返事ください」
「サイン色紙ください」

など、くれぐれも無理なお願いはしない様にしましょう。そして、返事が来なくても、長いスパンで心から応援してあげましょう。楽しいファンレターライフを!

これから紹介するのは、(当時)週刊連載の2人の先生の場合です。超人的な週刊連載の合間を縫って返事を頂けた事に今、改めて感謝しています。

連載中は作品中で、状況が一段落した時にイラストや色紙などで返して下さった点が、お2人には共通していました。

自分が面白いと思った作品には、大御所から新人作家さんまで手紙やコメントを送りますが、必ず読んで下さっているのだと確信しました。
(大抵の確率で返事を頂けました)

「手紙」 という形に捉われ過ぎると、手紙以外での返事が返ってきた時に見落としてしまう事もあり得る、という事を心に留めておいてほしいのです。

自分は単なる1ファンだと思っていたのですが、こちらが思っている以上に、先生方は読者を大切にしておられる印象でした。

誠意を込めて書いた、見返りを求めぬ無償のファンレターは漫画家の心を動かします。それは必ず相手にも伝わるのです。

その事も、皆さんには
憶えていてほしいと思います。


【手紙以外での返事の場合】
手紙という形ではありませんでしたが、ある大御所先生からご返事を頂けたケースを紹介します。

一流に志願、ある大御所先生に師事。また、自らも弟子を育成され、現在では若手作家さん達がスピンオフ作品を描かれ、発表の場を与えられています。

以前は週刊少年誌で連載の作品が大ヒット。アニメ・映画化され、今なおその人気はとどまる所しらず。老若男女、幅広い年齢層のファンを持つ先生です。

迫力のバトルアクション、男気あふれる友情、華のあるヒロイン。格闘漫画の王道を征く、カリスマ的な魅力。

クールと情熱、インテリジェンスと格闘。壮大な世界観、先生の人間的魅力に魅了され、尊敬の念を抱いています。一層のご活躍を耳にする度、嬉しく思います。

先生には御身を大切に、これからも世界の読者に夢を与えて行って欲しいです。そんな先生に、子どもの頃からファンレターを出していました。

週刊連載は人間の能力を超える、超人的であると言われます。現在は出版社、連載雑誌を移籍。現在も多忙ながら、当時の激務は想像以上だった事でしょう。

ファンレターを出して3年後。手紙とは別の形で返事を頂けました。それは少しユニークで、しかも、なかなか粋な演出の幾つかの 「返事」 でした。

先生の作品の登場人物キャラクターには詳細なプロフィールが設定されていたので、ついでに自分の自己紹介(誕生日・血液型など)を添えて送りました。

返事の仕方は3パターンありました。1つ目は、「語学」。先生の作品の世界観に関連する、ある言語の特定単語の意味をファンレターに書きました。

「この単語が先生の作品の
 お役に立てると嬉しいです」

と。すると、血液型は同じ、誕生日は私と1日違いという美形繊細なサブキャラクターが登場する時の重要なシーンで、その単語は、使われていました。

そのキャラに相応しい、緻密でドラマチックな演出でした。大御所先生の華麗で見事な演出に感服。あの時の感動を、私は一生忘れないでしょう。

2つ目は、「文学」。作品感想の余談で書いて送ったのですが、これも、特定の古典文学者についての話題でした。

折しもその頃、ご自身の作品がアニメ化するに当たり、先生は関係者の方から作詞を依頼されたのでした。そんな頃、私は単行本を購入。本を開いたら…

(今のコミックには無いかもですが)単行本の端に掲載されていた著者近影、先生のお写真の下のコメントに、その文学者の歌心に触れられていました。

自分には歌心がない、と作詞の難しさについても。私は今でもその歌をカラオケで歌いますが♪ 相当な文学的咀嚼力、芸術性、哲学性ある方だと思います。

作詞などの短い文章は誤魔化しがきかず、短いフレーズの中にエッセンスが凝縮されなければならないので難しいのです。

3つ目は、「登場人物データ」。先のキャラとは別のキャラクターなのですが。美形で繊細、中性的で線の細い、似たようなタイプの類似キャラクターが

サブキャラとして登場、当時の連載でちょっと活躍中でした。自分の自己紹介を添えてファンレターを出した、ちょっと後の事だったと憶えていますが

その新登場サブキャラの誕生日と血液型が、全く私と同じでした。あの時はほんと、嬉しかったですね~。それにしても、類似した2人のサブキャラ

(美形はさておき)繊細、中性的、静的なイメージという共通項。登場の仕方も芸術的な趣ある…私のイメージをそんな風に見て下さったのでしょうか。

何だか嬉しいですね^^
会った事のない人物の内面・本質までも見通すような、作家としての人間観察力の鋭さがうかがえる様です。

語学の特定の単語、古典文学者の名前というニッチな話題。自分の自己紹介データ(誕生日・血液型)。それらを送った時期的タイミングと内容からみて

ファンレターを出した他の方と内容がダブる事は、客観的にみても考えにくいと思われます。それで、先生の、自分の手紙への返事だと確信できました。

――ファンレターを出し続けて 10年以上の歳月が過ぎたある日の事。突然、その尊敬する大御所の漫画家先生から、1枚のハガキが届きました。

モノクロで印刷された、サイン入りイラストの葉書でした。先生の流麗な筆跡のサインは特徴があり、すぐ分かりました。

私の宝物です。ハガキも勿論うれしかったですが、先生については華麗ドラマチック、粋な演出でご返事を下さった事が強く印象に残っています。


【23年後に色紙を頂いた例】
……ほんと、こんな事ってあるんですねぇ、ビックリ。私自身、夢想だにしていなかったパターンなので、これには本当~に! 驚かされました。

この先生も、先に紹介した先生と同じく、週刊連載中は作品中の台詞や演出など、創作や登場人物に関わる要素で返事を頂けた事が何度かありました。

それは思い込みではなく、手紙で話した私しか知らない特定の話題が作中に細やかなニュアンスで散りばめられていたのを見て、確信したからです。

社会派作品のシリーズを長年に渡って連載されている、ベテラン漫画家の先生です。同じく、週刊連載にて作品を発表し続けて来られました。

他の作品も描かれていますが、この社会派シリーズを 30年近く続けて来られている息の長さには圧倒させられます。アニメ化されないかな~。

現在は同じ出版社の別雑誌に移籍。このシリーズは百冊近くいくのではと予想してます。初期シリーズ主人公亡き後もなお、その波紋が次世代の登場人物達に

及んで行くというスケールの大きさ。人間ドラマに厚みのある社会派漫画です。クールと情熱を併せもつ理知的なイメージ。先生の描く男性は格好良いです。

先生の描く主人公の直筆イラストや色紙を、幾つかインターネットで見た事があります。私が頂いたのは、主人公のライバルが描かれた色紙でした。

薄墨で描かれたモノクロのイラスト。大胆かつ繊細なタッチで描かれた直筆色紙で、『長年の応援に感謝!』 というメッセージが添えられていました。

主人公のライバルというサブキャラクターながら、初期から現在に渡って重要な役どころの登場人物。ある意味、大変レアな色紙ではないでしょうか。

私は主人公のライバルがお気に入りで、手紙を出す度にライバルキャラ LOVE☆熱烈アピールをしていたので、先生の根負けか分かりませんが^^;

仕事や家庭などの諸事情でしばらく漫画から遠ざかり、先生にファンレターを出せていなかった時期が結構長くあり…

そんな状況がやっと落ち着き、「私の事は憶えておられないだろう」 と思いつつ。かなり久し振りに手紙を出しました。

折しもその時、先生の誕生日が近づいていたので、お祝いメッセージ&久し振りで済みませんという内容で、作品の感想を添えてお出ししました。

今から3年前の事です。手紙を出した翌月、先述した色紙が、郵送で贈られてきました。もちろん、嬉しくて感激したのですが

嬉しさより先に驚きが立ってしまって、「先生、どうして今?!」 と逆に焦り…私の事など憶えておられない前提で手紙を出したゆえ、意外でした。

私の想像ですが。恐らく、連載雑誌の移籍、他雑誌との同時進行連載、漫画以外の単発のお仕事(ゲームのイラスト)など、先生自身の状況が一段落した

頃でもあったのではないかと思われます。お互いたまたま、タイミングが合った時期だったのかも知れませんね。憶えていて下さって嬉しかったです^^

近年、出身地で先生の作品が自治体とタイアップ企画され、トップの方と対談。地元の母校で講演され、生徒さんたちに作画作業を公開されていました。

活躍の場が広がり、私も、自分の事のように嬉しいです。空白期間が長くありましたが、色紙を頂けました。手紙を出し続けて実に、23年後の事でした。



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