山中慎介ＶＳアンセルモ・モレノ ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ 結果と感想

ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチ
2015年９月22日（火・祝）
東京・大田区総合体育館

「The REAL22
　ワールドプレミアムボクシング」
（日本テレビ／19:00 生放送）

【出演】
飯田覚士、セレス小林（解説）
三代目J　Soul　Brothers　ELLY
（ゲスト）

王者・山中慎介（３２＝帝拳）
　　ＶＳ
前ＷＢＡ同級スーパー王者
アンセルモ・モレノ（３０＝パナマ）

判定２―１／山中慎介 勝利
日本歴代４位にならぶ
９度目の防衛に成功


ボクシングのＴＶ中継始まっちゃってた！！　冒頭の入場シーン見逃した。何たる不覚！！　不覚すぎだよ (>_<)ﾓﾀﾓﾀ

両選手入場シーン、それぞれの人生がダイジェストで語られる時、ゲストの歴代チャンピオン。すごく楽しみしてるのに（涙）

――気づいたら、そこには居ない。「亡霊」 の異名を持つモレノ選手は、ＷＢＡ世界バンタム級王座を 12度も防衛の猛者。

卓越したディフェンス技術からその名で呼ばれている彼。右半身のタトゥーが印象的だけど、外国人にはファッション感覚

なのかな？　この試合に勝てば海外へのアピールになり、自らのボクシング人生、最終章の始まりの予感だと仰っていた

山中さんでしたが、かなり、やり辛そうでしたね。余裕ない勝利のように手厳しい見出しで報じられていましたけれども。

ご本人も納得されていない様子でした。しかしながら、相手の方は 12度も防衛した方ですよね。言わば、手練れの刺客。

山中選手の 「神の左」 も、試合を重ねる毎に研究されて行く。最後までパンチが当たらず苦しい戦いだったとのご本人の

言葉でしたが。スロー映像で初めて見る事ができる、紙一重で躱（かわ）していたモレノ選手のハイレベルなディフェンス。

私が感じたのは、モレノ選手のアドバンテージを握る確率の高さ。彼はリング上でいつの間にか、主導権を握っている。

そう、いつの間にか。リングコーナー、山中選手に追い詰められるより、モレノ選手が追い詰める回数が多い様に見えた。

間合いの取り方が上手い。

そして、改めて感じたのは山中さんのあの、「神の左」 の威力。流石のモレノさんも相当こたえている様に見えました。

Twitter でフォローしている、自費で外国まで試合を観戦しに行かれるボクシングに詳しい方達の分析によると――

カウンターを高い確率で合わされていた、山中選手の左右とも見切られている、距離感のコントロールさえ難しい相手との見解。

彼等の見識の高さ、鋭い分析にはいつもながら感服。やはり、自己投資して国外観戦する彼等の言葉には説得力があります。

専門的な知識を持っていながら、ど素人の私にも分かりやすい解説なので、私にとって本当に有難い存在なのです m(__)m

彼等の分析からも分かる様に、それだけ、場数を踏んでおり、高等技術の持主、手強い相手であったと言えるのでしょう。

試合後、敗れたアンセルモ・モレノ選手の残したコメントが、戦いの拮抗ぶり、的を射て物語っています。

山中慎介さん、勝利＆９連続防衛おめでとうございます。王者を最後まで苦しめたモレノさんの戦いぶり、圧倒されました。

お２人とも王者の名に恥じぬ、立派な戦いでした。記憶に残る名勝負、感動を、ありがとうございました。

そして、本当にお疲れ様でした。


山中 慎介
「頂上決戦というわりに、内容的には満足できるものではなかったと思いますけど、勝ったのでまた次がある。期待しといてください」

アンセルモ・モレノ
「ヤマナカにも明確に勝ったという意識はないだろうし、私にも明確に負けたという意識はない。非常に均衡していた試合でドローに近かったと思う」

（2015年９月23日
Yahoo! JAPAN　スポーツナビ）


――最後に。
ボクシング全体で感じた事を。

公正な視点、期待あっての、厳しさの中の応援は良いと思うのですが。心ない言葉で斬って捨てるのは如何なものでしょう。

気に入らないファンへの暴言もまた、然り。ボクシングを知らない方達がみたら、どう思うでしょう。

殆どの人達はボクシングを心から愛する方だと思いますが。稀にそんな場面に遭遇する度、とても残念に思います。

危険を冒し、全てを懸けて戦うのは
他ならぬ、ボクサー達なのだから。



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