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『ALI（アリ）』
2001年アメリカ製作
2002年5月25日／日本公開
（上映時間 157分）
【監督】
マイケル・マン
【出演】
ウィル・スミス
ジェイミー・フォックス
ジョン・ヴォイト
ジェイダ・ピンケット=スミス 他
ALI アリ(字幕版)
Amazonビデオ
元プロボクサー、元世界ヘビー級チャンピオン、モハメド・アリ（Muhammad Ali 1942年－）。
本名カシアス・マーセラス・クレイ・ジュニア（Cassius Marcellus Clay Jr.）。
娘のレイラ・アリもプロボクサーとして活躍。WBC女子スーパーミドル級・初代チャンピオン。
ジョー・フレージャー氏の娘ジャッキー・フレージャー・ライドと2001年6月対戦。
ヤングアニマル嵐で連載中のマンガ『拳奴死闘伝セスタス』のコラボ企画「拳で語れ！」原功さんのボクシング・コラム
「ROUND 09 親子世界王者への壁」（2015年7月3日発売、8月1日増刊 No.8）にて親子世界王者として紹介されました。
格闘技のイメージから意外でしたが、ネイリストという人を美しくするお仕事をされていただけあって、レイラさんの写真をネットで拝見したのですが、中々の美貌の持ち主でした。
真紅のドレスを纏（まと）った立姿はファッションモデルの如し。長い髪をたなびかせるファイティング・ポーズが凛々しく美しい。
鍛え抜かれた美、勇敢なアマゾネスを彷彿させる。紛れもなく彼女には、戦士のDNAが受け継がれていることを感じます。
偉大すぎる親を持つと、何をやっても世間から「七光り」と言われる苦悩がつきものだと言われますが。大変でしょうね…
（実際、一時期、荒れていた葛藤の時期が彼女にはあったようでした）
結果を出したレイラさんは凄いですね。伝説となった彼女の父モハメド・アリの人生を描いた映画を鑑賞した感想です。
【感想】
ドキュメンタリー風に淡々と綴られた自叙伝的作品で、返ってそれが、彼の闘いの人生をリアリティをもって迫ります。
派手な演出はないけれど、政治と人間ドラマ織りなす社会派ドキュメンタリーに仕上がっており、見応えある作品。
ボクシングの試合も迫力と臨場感あり、当時の試合の様子を忠実に再現。ディテールに至るまでこだわりを感じる。
青春、葛藤、愛。カシアス・クレイの人生における様々な闘いが描破された名作。格闘技の感動おすすめ映画です。
ドラマチックな演出をしなかったのは監督の意図があるのか？ 抑制のきいたタッチが哲学的で、逆にいい。
伝説の人物を演じるには想像以上のプレッシャーが有っただろうが、役作りにおける真摯な努力研究の跡がうかがえる。
動乱の時代。人種差別、反戦運動、難解な信仰の問題とそれに伴う改名。複雑な時代背景による問題。
格闘技という厳しい勝負の世界に身を置き、ボクシングではリング上の相手と戦うと同時に国家権力、絶対権力とも闘っている。
そればかりではない。この人は他ならぬ自分自身と闘っているのだ。モハメド・アリという人は強い人だと思いました。
真の強さとは何か。孤高の王者モハメド・アリの生きざまを見て改めて考えさせられた。
それにしても罪な人です。そりゃ～ま～世界王者アリだったら、女性の方から寄って来ますよね。
男が惚れる、男の中の男って、モハメド・アリのような人のことを言うのでしょうねぇ。
厳しい戦いの世界に身を置き、自分自身の力で真の自由と勝利を勝ちとった瞬間こそ、彼は最高に輝く人なのだと思いました。
この世の不条理、汚辱の中にあって屈しない。逆境を力に、エネルギーに変えて行ける人なのだと。
その強さは何処から来るのだろう。戦いの果て、頂点を極めた彼の眼に映ったものは、何だったのか。
信念を貫くアリの生き方、人生に勇気づけられた。アリ氏のように、どんな困難も乗りこえて行ける。そう励まされました！
それにしても…ボクシングの映画DVDは本当に少ない（涙） 今回の『ALI』という感動作品にめぐり逢えたのは稀有な幸運でした。
運営・編集 writer Miyu
モハメド・アリ 語録
「私は偉大だ。そして美しい」
「私は神話を作り、神話の中で生きる」
（Wikipedia より引用）
【追記】
2016年6月3日、モハメド・アリ氏が永眠されました。心よりご冥福をお祈り致します。
2015.06.01 移転
2015.12.02 公開
2019.07.11 更新
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