本ページはプロモーションが含まれています

【Amazon.co.jp限定】セスタス -The Roman Fighter- Original Soundtrack

管理人miyu
世界史・語学Twitter @cestvsmiyu
フォロー時一言あるとありがたいです

スパルタカス・シーズン4完結 共和制ローマ時代実在した伝説の剣闘士、革命指導者 感想


本文にはドラマの内容が含まれます
ネタバレご注意下さい(R-18作品)。


とは言え、これから鑑賞する方が楽しめるよう核心に触れぬ程度にします。本編無修正版収録のためセクシー&バイオレンスが苦手な方はご注意下さい。

【この記事の内容】
・実在した人物
・シーズン1 あらすじ感想
・シーズン2 あらすじ感想(序章)
・シーズン3 あらすじ感想
・シーズン4 あらすじ感想(完結)


【実在した人物】
古代ローマ時代の伝説的グラディエーター〈剣闘士〉スパルタクス(Spartacus 生年不明―紀元前71)は歴史上、実在した人物です。

共和政ローマ期、イタリア半島で最大にして最後の奴隷戦争である第3次奴隷戦争(スパルタクスの乱 紀元前73―紀元前71)が起きます。

ローマ軍 VS 剣闘士・奴隷の戦いで、貧しい人々が自らの自由を勝ち取るための奴隷解放戦争でした。

一剣奴だった宿命をのりこえ、己の運命を切り拓き、革命指導者となって行くスパルタカスの死闘と波乱の人生が描かれた歴史スペクタクル・アクション『スパルタカス』シリーズ!

闘技場(コロッセオ)の迫力の試合シーン、生死とプライドをかけた男たちの戦い、恋愛要素もあり。おすすめの超大作、見ごたえある洋画ドラマです。戦いの果て、衝撃の結末とは――


『スパルタカス』
 アメリカ/starz制作
 2010年7月30日―11月放送
(各話60分、全13話)

赤蛇の紋章
Amazonビデオ

【あらすじ】
1人のトラキア人の男が無敵のグラディエーター〈剣闘士〉スパルタカスと呼ばれるようになる経緯と過酷なカプアの剣闘士養成所で彼が過ごしたまでを描く、本編第1章。

奴隷 VS 貴族の原因、ローマ軍に復讐心を抱くことになる重要な章です。バトルアクションは暗黒街奈落でのデスマッチ、闘技場では伝説の剣闘士テオコレスとの戦闘シーンが見どころ!

訓練士ドクトーレ(オエノマウス)、剣闘士クリクスス、ウァロ、バルカ、ピエトロス登場。美担当は主人公スパルタカスの妻スーラ始め、色んな美女が登場します。

グラベル副将の妻イリティア、剣闘士養成所経営者バティアトゥスの妻ルクレティア、彼女に仕える女奴隷ナエウィア。ラニスタ(興行師)ソロニウス、調達員アシュールら、味わい深い悪役も。

様々な愛の形が描かれる
ラブロマンスにもご注目下さい。


【感想】
トラキア剣闘士、サムニウム剣闘士、追撃闘士、魚闘士、ガリア、重装闘士、縄闘士。いろんな種類の剣闘士登場!

剣豪宮本武蔵のような二刀流のディマカエリ。投網・トライデント(三叉状の銛)・短剣をつかう投網剣闘士。ギリシャ神話の海神ポセイドンを彷彿させるようで興味深いですね。

ストイックな誇り高きドクトーレ(オエノマウス)、絆を重んじるクリクスス。一本筋の通った男は格好良い。

ルクレティア、感情の抑制のきいた演技に深みがありました。どんな試練が立ちはだかっても運命を切り拓こうと困難に挑む、スパルタカスの姿に勇気づけられる。

こんな極限状況に置かれたら自分を見失ってしまうものだが、弱者の味方であり、人間らしさを失わない漢。そんなスパルタカスを、画面の前でいつしか応援してる自分がいます。



『スパルタカス序章
 ゴッド・オブ・アリーナ』
 アメリカ/starz制作
 2011年1月21日―2月25日放送
(各話60分、全6話)

罪深き過去
Amazonビデオ

【あらすじ】
『スパルタカス』シーズン1が好評で次に制作されたのが、このスピンオフ作品。時系列ではこの序章(シーズン2)、シーズン1、3、4の順番となります。

本作は『スパルタカス』の前日譚――剣闘士養成所の経営者バティアトゥスと妻ルクレティア、若き日の物語。

父ティトゥスから小さな剣闘士養成所を引き継ぐ、駆け出しラニスタ(興行師)のバティアトゥス。出世の野望に燃える彼は、いつしか政(まつりごと)の世界にまで野心を抱くのだが…

という成り上がりストーリー。闘技場でのシーンは度肝を抜かれます。バトル、観衆とも見どころ満載!

クリクスス、オエノマウス、ガンニクスの3人は後のシーズン2・3で重要な役割を果たすことになるので注目です。


【感想】
鍛え抜かれた肉体美! 一糸まとわぬ姿で男も女も惜しげなく披露。ここまでさらけ出すと逆に潔い。撮影前キャストはブートキャンプ参加とのことで納得、いい体してます。

毒気が抜けてて若いバティアトゥス夫妻。命がけの戦いに赴く剣闘士を鼓舞する、バティアトゥスの激励には説得力がある。人を感動させるスピーチ力を日本人は見習いたいものです。

あらゆる面で徹底追及、とにかくド派手! お金かけて作ってます。カプアの元王者クリクスス、その前王者ガンニクス、彼と並ぶ最強の剣闘士オエノマウス、戦士たちの若き日。

美担当はルクレティアとその親友ガイア、そして、奴隷メリッタ。ほか、剣闘士養成所の経営者ソロニウス、狡猾なアシュール、濃い~悪役も登場。悪党も外道全開!

悪の道に染まった経緯を丁寧に描かれてる哀れなとか色んなワルがいて、ホロッとくる。ドロドロ人物相関図でも感動するのは、そこに織りなされる濃密な人間ドラマという軸があるからですねぇ。



『スパルタカスII』
 アメリカ/starz制作
 2012年1月27日―3月30日放送
(各話60分、全10話)

逃亡者
Amazonビデオ

【あらすじ】
前作ラストから数週間後――新しい物語が始まる。戦いの舞台はローマへ! 新キャラも登場、シリア人ナシル、ローマ人ルキウス、新ヒロインのミラ。

ウァリニウス法務官、グラベル副将の妻イリティアの父・アルビニウス、セッピウス&セッピア兄妹。そして狡猾な野心家アシュール、娼館の奴隷商トレビウスと、お約束の名悪役。

武闘派や頭脳派、色んなタイプのキャラに加え、武器も弓矢などバリエーションが増えます。奴隷解放大義のため戦う、反乱軍リーダーの自覚が芽生えるスパルタカス。

彼の相棒で闘技場のエース剣闘士クリクスス、その前王者で世紀の剣闘士と称される実力のガンニクス。緻密な戦略戦術のアグロン。

スパルタカスやクリクススを鍛えた元剣闘士オエノマウス(ドクトーレ)。それぞれの衝撃の結末!


【感想】
剣闘士としての実力はトップクラスなのに、男、人間としては駄目駄目なガンニクスですねぇ。自由奔放な無頼漢ですが憎めない人間味も。衣装も楽しめます。

『スパルタカスII』では一戦士から公人へと変貌を遂げて行くスパルタカスの複雑な心境がよく演じられています。

主人公スパルタカス役のアンディ・ホイットフィールド氏が 2010年3月、悪性リンパ腫と診断され、2011年9月11日永眠(享年39歳)。

闘病で治療中の彼を待とうと第2シーズン『スパルタカス序章 ゴッド・オブ・アリーナ』は撮影延期。降板により、リアム・マッキンタイア氏がスパルタカス役に起用されました。

渋い低トーンの声、重厚感ある演技。力強さと繊細さをあわせ持つ、俳優アンディ・ホイットフィールドの名演技。「I am Spartacus!」 闘技場でのあのシーンは私にとって、忘れえぬ永遠の名場面となりました。



『スパルタカスIII ザ・ファイナル』
 アメリカ/starz制作
 2013年1月25日―4月12日放送
(各話60分、全10話)

ローマの敵
Amazonビデオ

【あらすじ】
前作の6ヵ月後が舞台。ついに最終章! 多くの命をあずかる指導者に迫られる選択と決断、深まるスパルタカスの苦悩。「反乱軍 VS ローマ軍」最終決戦――

最大最強の敵クラッススとの死闘。指揮官同士の駆け引きと心理戦、策略家スパルタカスの真骨頂が発揮されます。

復讐から「愛する者の未来のため」の戦いへと身を投じるクリクスス、ガンニクス、アグロン、ナシルら戦士たち。

ローマ軍勢は大富豪マルクス・クラッススと息子ティベリウス、副官ユリウス・カエサル、ポンペイウス登場。

男たちを虜にする新ヒロイン、美女軍団ももれなく出ます。ゲルマン人の女戦士ザクサ、美少女シビル、造営官の妻でローマ人のラエタ、クラッススの屋敷奴隷コーレ。

ヘラクレオ率いる海賊たち、豪華声優陣も吹替でクライマックスを盛り上げる! 目次に1人で登場するキャラは重要な役割を果たすこととなる人物です。


【感想】
DVD目次画面、戦士たちが消えては現れる間隔が速くなり、ゲームのようで面白い。古代ローマ漢たちの強烈な生きざまと魂の輝き、感動と涙の最終回でした!

スパルタカスの反乱軍は剣闘士・女子どもを含む約12万人もの兵力だったそうです。ローマ8個軍団(約4~5万人)つぎ込んだのですから、最大規模の反乱だったことがうかがえます。

伏線がよく練ってある素晴らしい脚本で、いい意味で見る者の期待を裏切り、翻弄してくれます。自由への戦いが佳境を迎え、レクイエム(鎮魂歌)、血しぶき、官能も激しさを増していく!

敵も味方も天晴れ。見終わる頃には、血苦手な私も慣れてしまいました(汗) エンドロールでは序章から最終章まで全シリーズのメイン敵役登場で感無量。そしてラスト…

シーズン1の主役、今は亡きアンディ・ホイットフィールドが闘技場で観衆に勝利宣言するシーンに改めて涙。最後の最後まで諦めない、ホイットフィールド氏は戦士だったのですね。

「明るく晴れたシドニーの朝、愛する妻の腕に抱かれて美しく若い戦士は息を引き取りました」(ホイットフィールド夫人コメント、ピープル誌より)

もっと評価されてしかるべき傑作
『スパルタカス』よ、永遠なれ。


【追記】
海外ドラマ『ROME[ローマ]』DVDレンタル時、パッケージ裏の解説が核心にふれてあり、不覚にも読んでしまったので。スパルタカスでは鑑賞前に全てのネタバレ情報を遮断、一気に大人鑑賞しました。

反乱軍の剣闘士スパルタカス、クリクスス、オエノマウス、ガンニクス。ローマ帝国の軍人グラベル、クラッスス、カエサル、ポンペイウス他、登場した政治的な主要人物は、実在の史実の人物。

歴史上、カエサルはのちにローマ帝国稀代にして破格の英雄となるのですが、禿てて女性にモテたと聞いてたので意外だったのですが…

副官としてクラッススを支える若き日のカエサルは、とてもフレッシュでハンサムでした。眼力あり、視線の演技で魅せるカリスマ性ある存在感でしたね。

全俳優さん本当に素晴らしい演技でした! 南イタリア・カプアのバティアトゥス剣闘士養成所も実在したそうです。


「ローマの栄光」を築くまで、どれだけの血が流されたことだろう。勝利とは、戦いの終焉とは、道徳、倫理とは?

スパルタカスは武と知勇に優れた戦士であり、偉大な指導者であり、人権者であった。世界史の年表、彫像の画像を見つめていて、生命の炎を燃やし駆け抜けた、彼の波乱の生涯に思いを馳せた。

スパルタカスを指導者に選んだ剣闘士・奴隷たちの願い、彼の理想とする世の中になっているのか? スパルタカスが現代に生きていたら労働者として、人間として、何を感じ思うのでしょうか。

4月26日 よい風呂の日、11月26日 いい風呂の日。古代ローマにも温泉施設があったそうで、『スパルタカス』シリーズにもお風呂の場面があったなぁ。久しぶり温泉行きたい^^

「ちょっと見たけど。マッチョばっかで暑苦しいんですけど」。一緒にブログ書いてる相方の東間陽一に、私が海外ドラマにハマりそうで怖いと言われました。←ハマった

体調不良で弱ってる時、夏バテの時、無意識に筋肉パワー入り作品を鑑賞。杉本彩さん&武藤敬司さんがスパルタカスPRされてました。武藤さん裸族(笑)

運営・編集 writer Miyu


【関連記事】
大迫力! 歴史アクション大作! ポンペイを映画館で鑑賞しました 感想

NERO ザ・ダーク・エンペラー 暴君ネロの波乱万丈な生涯 映画の感想

赤蛇の紋章
Amazonビデオ